ねじの種類一覧:小ねじ・ボルト・タッピンねじの違い
ねじは「用途(何を締めるか)」「頭部の形」「穴(ドライバーの形)」「ねじ山の種類」の組み合わせで分類されます。 規格品で合わない場合に、これらを組み合わせて作るのが特殊ねじです。
用途による主なねじの種類
| 種類 | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 小ねじ | 呼び径が比較的小さく、ドライバーで締めるねじ | 電子機器、家電、精密機器 |
| ボルト(六角ボルト) | スパナで締める六角頭。ナットと組み合わせることが多い | 機械、構造物 |
| 六角穴付きボルト(キャップスクリュー) | 頭部に六角穴。六角レンチで強く締められる(JIS B 1176) | 機械、金型、装置 |
| タッピンねじ | 相手材にねじ山を作りながら締める | 薄板、樹脂部品 |
| 止めねじ(セットスクリュー) | 頭がなく、先端で部品を固定する | 軸とプーリー・カラーの固定 |
| 段付きボルト | ねじのない精密な段を持つ | 回転部の支点、位置決め |
| 全ねじボルト・スタッドボルト | 軸全体または両端にねじ | 配管フランジ、機械の固定 |
頭部形状の種類
| 頭部形状 | 特徴 |
|---|---|
| なべ | 最も一般的。頭が丸く盛り上がった形 |
| 皿 | 頭が円すい形で、座ぐりに沈めて表面を平らにできる |
| 丸皿 | 皿頭の上面が丸くなった形 |
| トラス | 頭が大きく低い。薄板の締結に向く |
| バインド | なべより頭が低く、座面が広い |
| 六角・フランジ付き六角 | スパナで締める。フランジ付きは座面が広い |
| 低頭・極低頭 | 頭部を低くして、すき間の少ない場所に使う |
穴(ドライブ)の種類
| 穴の種類 | 特徴 |
|---|---|
| 十字穴(プラス) | 最も一般的(JIS B 1012) |
| すりわり(マイナス) | 古くからの形。工具が外れやすい |
| 六角穴 | 六角レンチで高いトルクをかけられる |
| ヘクサロビュラ穴 | 6つの丸い溝。工具が外れにくく、トルク伝達がよい(ISO 10664) |
| いじり止め | 専用工具が必要な形状。分解を防ぐ |
ねじ山の種類
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| メートル並目ねじ | 最も一般的なねじ(M6×1 など) |
| メートル細目ねじ | ピッチが細かく、緩みにくい・薄肉部に向く(M6×0.75 など) |
| ユニファイねじ | インチ系。米国製品・航空機などで使用(UNC・UNF) |
| 管用ねじ | 配管用。平行ねじ(G)とテーパねじ(R・Rc) |
よくある質問
小ねじとボルトの違いは何ですか?
明確な境界は使い方によりますが、一般にドライバーで締める小径のものを小ねじ、スパナやレンチで締めるものをボルトと呼びます。
タッピンねじと小ねじの違いは?
小ねじは相手側にあらかじめ作ったねじ穴やナットに締めますが、タッピンねじは下穴に自分でねじ山を作りながら締めます。
規格にない形のねじはどうすればいいですか?
頭部・穴・ねじ部・材質を組み合わせた特殊ねじとして製作できます。図面をお送りいただければ、工法を含めてご提案します。